退職金減額前に教職員大量退職(NHKニュース)

”民間企業との格差を是正するため、国は去年11月、国家公務員の退職金の支給水準を引き下げる法律を成立させ、今月から段階的に退職金の引き下げが始まっています。
埼玉県もこの法律に合わせて、先月、県の条例を改正し、来月1日から県職員の退職金を段階的に引き下げることが決まりました。
埼玉県によりますと、この条例の成立後、今年度末に退職する予定の職員の中から、2か月早めて今月いっぱいで退職したいという申し出が、全体の10%に当たる140人からあり、このうち110人は県立高校やさいたま市の公立の小中学校に勤める教職員だということです。
埼玉県によりますと、早期退職をする教職員らは、条例の成立で平均で150万円退職金が減額される見通しだったということです。

教職員の中には学級担任を務めている教員もいるということで、埼玉県などは、3学期の残りの学校の授業などに影響が出ないよう、教員の確保など対応を急いでいます。
埼玉県は「多くの教職員が早期退職するのは残念だ。子どもたちや保護者に説明したうえで、教育現場に混乱が起きないようにしたい」と話しています。


公務員の退職金が引き下げられるため、公立学校の教員や警察官の早期退職者数が増加しているようです。
これに対し、「無責任」だ等の批判があがっています。

サラリーマンになる前の自分でしたら、この埼玉県の教員に対して批判もしくは批判的な考えを持っていただろうと思います。
ただ、サラリーマンになってみて思うのは、自分も同じ立場であれば、同じように早期退職すると思います。

一部の人を除いて、働いている人の多くは苦痛(仕事)の代償として金銭を受け取っているはずです。

自分の取り分が減らないようにするために、多くの人は経済合理性に従って取り分が少しでも減らないように行動する
(=退職金が減らないうちに退職 する)はずです。
このようなことは事前に十分わかっていることであり、なぜ引き下げ日を年度初めに設定しなかったのか理解できません。
批判されるべきは、条例の実施時期を決めた県だと思います。

ただ、建前では(街頭などで意見を求められたら)自分も「無責任だ」と批判していると思います。

納税者としては自分から取り上げられた金(税金)が、(頭では彼らが早期退職してもしなくても自分には何の影響もないことはわかっていても)自分の役に立たないところで消費されるのは不快感を感じます。

それにしても、公務員の待遇はこれからどんどん悪くなっていくのではないでしょうか。公務員も大変だなー。


そういえば、アーリーリタイヤすれば退職金はもらえないなー